ローヤルゼリーにはビタミンB群が含まれています。その中にパントテン酸という成分があります。
パントテン酸は健康維持に重要な役割を果たし、また美肌作りにも有効で注目したいビタミンのひとつです。
パントテン酸はビタミンB群のひとつで、ビタミンB5とも呼ばれていました。
ギリシャ語の語源は「いたるところにある酸」を意味し、広く多くの食品に含まれています。
特にローヤルゼリーに豊富に含まれている水溶性のビタミンです。
1-1.パントテン酸の働き
パントテン酸は人の体内に補酵素A(コエンザイムA)の構成成分として存在し、たんぱく質、糖質、脂質の代謝などの生理作用に不可欠な成分として重要な役割を果たしています。
パントテン酸は代謝に関わる酵素の100種類以上に関与し、エネルギーの産生のほか副腎皮質ホルモンの合成、コレステロールの合成、免疫抗体の合成にも関わっています。
副腎皮質ホルモンの合成はストレスを軽減する働きを促進します。
また善玉コレステロールを増やし動脈硬化を予防する働きや、抵抗力を強めウイルスや細菌による感染症を予防する働きも備えています。
1-2.美肌、美髪にも効果あり
パントテン酸は皮膚、粘膜、髪の毛の健康の維持にも関与します。
ビタミンCの働きを助けることによりコラーゲンを合成し、健康な皮膚の細胞や髪の毛を作ることに寄与します。
1-3.パントテン酸の不足と過剰症は?
パントテン酸は食品から摂取する以外に、腸内細菌によっても微量ながら合成されます。
パントテン酸は数多くの食品に含まれているため、通常の食事をしている限り不足する心配はありません。
もし不足すると副腎の障害、疲労、頭痛、食欲不振、手足のしびれ、不眠などの症状が起こりえます。
パントテン酸の過剰摂取による健康障害はまず心配ありません。
1-4.パントテン酸の摂取目安量
日本人の食事摂取基準2015年版によるとパントテン酸の摂取目安量は18歳以上の男性で日に5mg、18~49歳女性で4mg、50歳以上の女性で5mgとなっています。
1-5.パントテン酸を含む食品
食品の中でパントテン酸はローヤルゼリーに最も多く含まれています。
そのほかにもレバー、たらこ、うなぎ、いくら、卵黄、ひきわり納豆、松茸、しいたけ、モロヘイヤ、アボカドなどに多く含まれています。
パントテン酸は多くの食品に含まれているので、特に意識して摂取する必要はないとされています。
ローヤルゼリーには多くのパントテン酸が含まれているので、その効力を上手く生かすように摂取したいものです。
パントテン酸はビタミンCと相互作用があるので、ビタミンCを含む野菜や果物と一緒にローヤルゼリーを摂るといいでしょう。
パントテン酸とビタミンCはどちらも水溶性で、余分は体外に排出されるので過剰摂取の心配はありません。
ビタミンCは赤ピーマン、芽キャベツ、モロヘイヤ、キウイフルーツ、イチゴなどに多く含まれています。
パントテン酸はカフェインやアルコールを摂取すると、体内で大量に消費されてしまいます。熱や酸、アルカリにも弱い性質があります。
ローヤルゼリーの成分は熱に弱いものが多いので、加熱しないで摂取するようにしましょう。
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