ローヤルゼリーには豊富な栄養成分が含まれています。
その中で、ローヤルゼリーの品質を決める成分にデセン酸があります。
デセン酸の含有量が多い程、高品質なローヤルゼリーとされています。
デセン酸は10-ヒドロキシ-2-デセン酸(10HDA)という正式名称の脂肪酸の一種です。自然界ではローヤルゼリーにのみ含まれている特有成分です。
1-1.デセン酸の働き
デセン酸は女性ホルモンに似た働きが認められるため、エストロゲンの減少により起こる更年期障害の症状の緩和に有効に作用します。
血液の循環を良くし、冷え性や肩こりを改善します。コレステロール値を下げ、糖尿病などの生活習慣病の予防にも役立ちます。また免疫機能を高めるため、感染症の予防、癌の予防が期待できます。
デセン酸は皮脂の分泌を調整する働きもあるので、にきびや肌荒れを改善し、美容面でも効果を発揮します。
1-2.基準となるデセン酸の含有量
多くのローヤルゼリーが出回っているので、どれを選べばいいのか迷う人もいると思います。
ひとつの目安として社団法人、全国ローヤルゼリー公正取引協議会の公正マークを取得している製品であれば安心です。
公正マーク取得の基準は、デセン酸に関してその含有量が生ローヤルゼリーは1.40%以上、乾燥ローヤルゼリーは3.85%以上、調整ローヤルゼリーは0.21%以上含むことと定めています。
公正マークのない製品でも、このデセン酸の数値を目安にして選ぶようにすると良いでしょう。
1-3.デセン酸の含有量と価格の関係
デセン酸の含有量はローヤルゼリーのタイプにより異なりますが、一般に含有量の低い製品は価格が安くなっています。
中にはデセン酸の含有量が明記されていない製品もあり、そういったものは避けた方がいいでしょう。
また、合成されたデセン酸を添加しているものもあるので、成分表示をしっかり確認する必要があります。
1-4.デセン酸含有量の表記に注意
デセン酸の含有量の表記の仕方は商品により違いがあり、中には、わかりにくい表記がされているものもあり注意して確認する必要があります。
一般に、市販されているソフトカプセルタイプではおよそ1.3%〜1.45%の含有率となっているものが多く、カプセルあたりの含有量は3〜15mg程度となります。
市販の粉末タイプはデセン酸の含有量が最も高く5〜6%あり、カプセルあたり25〜30mg程度となります。
デセン酸の含有率が明記してあっても、カプセルの大きさにより実際に摂取するデセン酸の量は変わってきますので、間違えないようにしましょう。
生ローヤルゼリーは酸味と舌を刺激する独特の風味がありますが、それはデセン酸によるものです。
デセン酸の含有量が増えると、酸味も刺激も強くなり、摂取しにくいという人も増えます。デセン酸の量と味の良さは反比例するわけです。
粉末状にしたものをカプセルに詰めたものや、糖衣錠は生のローヤルゼリーのような酸味がなく、摂取しやすくなっています。
多くの種類から選ぶことができるローヤルゼリーですが、継続して摂取することを前提に、好みと目的に合ったものを選ぶようにしましょう。
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