ローヤルゼリーとマヌカハニーはどちらもミツバチによって作られます。
このふたつはどのような共通点と違いがあるのでしょうか。
その効果や成分の違いを知り、自分のニーズにより近い方を選びたいものです。
1-1.ローヤルゼリー
ローヤルゼリーは若いミツバチの働き蜂が体内で花粉を分解・合成し、下咽頭腺から分泌した物質です。
働き蜂は普通の巣房よりも大きな王台と呼ばれる巣房にローヤルゼリーを蓄えます。
そして女王蜂候補の幼虫は王台の中でローヤルゼリーを食べて成長し、羽化してからもローヤルゼリーしか口にしません。
女王蜂は生涯にわたってローヤルゼリーを食べ続けることにより、働き蜂の2〜3倍の体の大きさと20〜40倍の寿命の長さ、日に1000~2000個も産卵する能力を得るのです。
1-2.マヌカハニー
マヌカハニーはニュージーランドに自生するフトモモ科のマヌカという木の花の蜜から作られるハチミツです。
マヌカはニュージーランドの先住民であるマオリ族がその葉や樹皮を薬用に使用してきた歴史があります。
ハチミツの生産が始まる様になった当初は、マヌカハニーは品質の良くないものとして扱われていました。
しかし後にその特別な効力が知れわたり、2006年にマヌカハニーの抗菌活性が科学的に認められたのです。
ローヤルゼリーとマヌカハニーは全く違うものですが、次のような共通点があります。
・ミツバチにより作られる
・天然由来成分で安全性が確認されている
・栄養価の高い健康食品
・特有の成分を含有する
・希少性が高い
3-1.ローヤルゼリーの成分
・タンパク質(アピシンを含む)
・アミノ酸(必須アミノ酸9種類、非必須アミノ酸15種類)
・ビタミン(ビタミンB群、ビタミン様作用物質イノシトール)
・ミネラル(カリウム、リン、マグネシウム、カルシウム、銅、亜鉛、マンガン、鉄)
・糖質(ブドウ糖、果糖、ショ糖、オリゴ糖)
・デセン酸、ビオプテリン、類パロチン
・水分
3-2.ローヤルゼリーの効果
ローヤルゼリーの効果は、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化、心筋梗塞などの生活習慣病の改善、血圧の安定、更年期障害の諸症状の改善、自律神経失調症の改善、冷え性、肩こりの改善、免疫力向上、うつの予防、アンチエイジング、美肌、育毛などがあります。
3-3.マヌカハニーの成分
・糖質(ブドウ糖、果糖、オリゴ糖)
・ビタミン(ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンK)
・ミネラル(カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、銅、亜鉛、ナトリウム、マンガン、カリウム)
・ アミノ酸、クエン酸、グルコン酸
・ポリフェノール
・ビーポレン、グルコースオキシダーゼ酵素など
・水分
3-4.マヌカハニーの効果
マヌカハニーの効果は殺菌・抗菌効果(ピロリ菌、ブドウ球菌、風邪ウイルス、虫歯菌)、慢性胃炎、胃潰瘍の改善、整腸作用、腸内環境の改善、口内炎・歯肉炎の改善、アトピー性皮膚炎の改善、火傷・外傷の改善、花粉症の予防、糖尿病の予防、コレステロール値の低下、アンチエイジング、美肌などがあります。
4-1.ローヤルゼリーの選び方
ローヤルゼリーは特有成分のデセン酸の含有量が多いほど高品質であるとされています。
購入時には必ず成分表示を見てデセン酸の含有量を確かめましょう。
ただし人工的に合成したデセン酸を添加している商品もあるので、メーカーホームページなどで製造工程もチェックする必要があります。
4-2.マヌカハニーの選び方
マヌカハニーは殺菌作用のあるメチルグリオキサールの含有量を示すMGO、または殺菌成分を医療用の消毒溶液と比較して数値で示したUMFの基準値が示されているものを選ぶとよいでしょう。
これらの数値が表示されていないものは、その効果がほとんど期待できないと考えられます。
なお、メチルグリオキサールとはブドウ糖の変化したもので、ブドウ糖が分解されエネルギーとして使われる代謝サイクルから作られます。
ローヤルゼリーとマヌカハニーは共通点がある一方で、その違いも大きいです。
これからどちらかを試してみたいとお考えのかたは、それぞれの成分や効果の違いから自分のニーズにより近いほうを選ぶとよいでしょう。
◆おすすめ記事◆