栄養補給や美容と健康のため、サプリメントの摂取を検討している人が年々増加中で、多くの種類の商品が販売されています。
その中でも特に人気の高いサプリメントとしてローヤルゼリーとマルチビタミンがあります。
どちらを飲もうかと迷っている方のために、このふたつの特徴、違いについてご紹介します。
ローヤルゼリーはミツバチの働きバチにより分泌される物質で、女王バチ候補の幼虫と、孵化後3日までの働きバチの幼虫のエサになります。
4日目以降の働きバチの幼虫はハチミツが与えられますが、女王バチ候補の幼虫は生涯にわたりローヤルゼリーを食べ続け、
結果として働きバチの2〜4倍の体の大きさと20〜40倍の長さの寿命を持ち、日に1500個以上の卵を生む能力が備わります。
1-1.ローヤルゼリーに含まれているビタミンの種類
ローヤルゼリーに含まれるビタミン類は水溶性のビタミンB群で、脂溶性のビタミン類は含まれていません。
ビタミンB群の内訳はビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸の8種類です。
さらにビタミンB群の一種であるビタミン様作用物質のイノシトール、そしてコリンやビタミンB1、及びビタミンB12などから合成される神経伝達物質のアセチルコリンを含みます。
ビタミンB群と同じく水溶性のビタミンCは微量ながら含まれています。
1-2.ローヤルゼリーに含まれているビタミン類の効果
ローヤルゼリーに含まれているビタミン類の効果は、疲労回復、老廃物の代謝、肌荒れの防止、粘膜の強化、血行促進、髪の毛や爪の強化、成長促進、糖尿病の予防などがあります。
ビタミンB群は互いに助け合ってその効果を発揮するので、どれかひとつを大量に摂取しても有効に働きません。
その点、ローヤルゼリーはビタミンB群8種類をバランス良く含んでいるので、その働きを十分、有効利用できます。
マルチビタミンは商品により多少成分の違いがありますが、一般に水溶性と脂溶性の両方のビタミンが入っています。
水溶性ビタミンとしてビタミンC、ビタミンB群、脂溶性ビタミンとしてビタミンA、ビタミンD、ビタミンE等が含まれています。
2-1.ビタミンCの効果
マルチビタミンはローヤルゼリーに比べると、かなり多くの量のビタミンCを含んでいます。
ビタミンCは抗酸化作用があり、美肌作り、アンチエイジング、免疫力の向上、風邪をひきにくくするなどの効果があります。
2-2.マルチビタミン剤に含まれている脂溶性ビタミン類の効果
ビタミンAは成長促進、皮膚粘膜の形成など、ビタミンDは紫外線にあたると機能するビタミンで、カルシウムやリンの吸収を促進します。
ビタミンEは血行促進、美肌効果、抗酸化作用などがあります。
ローヤルゼリーとマルチビタミン、どちらを選ぼうかと迷った場合、自分のニーズにより近い方を選ぶようにします。
アミノ酸やたんぱく質、脂肪酸など、より豊富な栄養補給と健康効果を望む場合はローヤルゼリーを、
ビタミンの補充が一番の目的で、水溶性ビタミンだけではなく脂溶性ビタミンも総合的に摂取したい場合はマルチビタミンがおすすめです。
食物アレルギーや蜂毒アレルギー、花粉症、喘息の方はローヤルゼリーの摂取は控えるべきで、その点も考慮するのを忘れないようにしましょう。
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