ローヤルゼリーの特有成分にデセン酸があります。
デセン酸の含有量がローヤルゼリーの品質を決めるという、ローヤルゼリーにとってはまさに要になる成分です。
そのデセン酸の効果とはどういったものがあるのでしょうか?
デセン酸は正式な名称は10-ヒドロキシ-2-デセン酸(10HDA)で、 脂肪を構成する脂肪酸の一種です。
デセン酸はローヤルゼリーの柱といえる貴重な栄養素で、デセン酸の量が多く含まれているローヤルゼリー程、高品質なものとされます。
デセン酸についてはすべてが解明されていないため、今も研究がすすめられていますが、これまでに数々の効果が明らかになっています。
2-1.更年期障害の症状の改善
脳の視床下部の下垂体というところで女性ホルモンのエストロゲンの分泌が調整されます。
しかし更年期といわれる45歳から55歳頃の年齢になると、下垂体がどんなに命令を出しても卵巣機能が作用せず、エストロゲンが十分に分泌されなくなります。
下垂体は自律神経をもコントロールしているので、下垂体の命令に卵巣が反応しなくなると自律神経が乱れます。
自律神経の乱れはイライラ、のぼせ、頭痛、肩こり、冷え、異常な発汗、うつなど、いわゆる更年期障害の症状をひき起こしてしまいます。
デセン酸は女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があることが確認されています。このためデセン酸がエストロゲンのような働きをし、更年期障害の症状の緩和に効果を発揮します。
2-2.皮脂の分泌の調整
デセン酸は皮脂の分泌をコントロールする働きがあります。このため、にきびや肌荒れを改善し、美肌効果を得ることができます。また皮脂の分泌の多い頭部に作用し、抜け毛を予防します。
2-3.血糖値を安定させる
食事をすると、血液中にぶどう糖が溶け、 エネルギー源となり生命活動を維持します。
血液中のぶどう糖(血糖)は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きにより上手く一定の量にコントロールされています。
このインスリンの分泌が少なく、あるいは上手く作用しなくなると、血糖が高い状態が続き糖尿病になります。
デセン酸はこのインスリンに似た働きを持ち、血糖値の正常化に努めます。
2-4.生活習慣病の予防と改善
高血圧や高いコレステロール値は心筋梗塞、脳卒中へと繋がる危険性があります。
デセン酸は自律神経の働きを正常にする働きがあり、血圧の安定、 コレステロール値の低下、動脈硬化の予防に働き、生活習慣病の予防と改善に効果があります。
2-5.抗菌作用で感染症を予防
デセン酸は抗菌作用があり、ウイルスや細菌から体を守り、風邪やインフルエンザなどの感染症を予防する働きがあります。
2-6.癌の予防
実験によりローヤルゼリーには癌を予防する働きがあることが報告されています。
ローヤルゼリーの成分の中のデセン酸が癌予防に働く可能性があると、現在でも研究がすすめられています。
デセン酸をより効果的に活用するためには、デセン酸の含有量の高い高品質なローヤルゼリーを選びたいものです。
一般社団法人全国ローヤルゼリー公正取引協議会では生ローヤルゼリーは1.40%以上、乾燥ローヤルゼリーは3.85%以上、調整ローヤルゼリーは0.21%以上のデセン酸を含むように定めています。
この数値を購入時の参考にすることをおすすめします。なお市販のローヤルゼリーの中には合成したデセン酸を添加しているものもあるので、必ず成分表示を確認するようにしましょう。
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