ミツバチの女王バチが生涯にわたって食べ続けるローヤルゼリーには多くの優れた栄養成分が含まれています。
なかでもデセン酸はローヤルゼリーの特有成分で、注目すべき物質です。
デセン酸とはどんな物質で、どのような効果効能を備えているのでしょうか?
デセン酸は自然界においてローヤルゼリーにだけ含まれている成分です。
デセン酸は脂肪酸の一種で、正式には10-ヒドロキシ-2-デセン酸(10HDA)という名称の物質です。
脂肪酸は脂質に属し、脂肪や油の構成物質となります。
ローヤルゼリーの品質を知る基準として、デセン酸の含有量が使われています。
生ローヤルゼリーは1.4%、調整ローヤルゼリーは0.18%、乾燥ローヤルゼリーは3.5%以上のデセン酸が含まれていることが基準となっています。
2-1.女性ホルモン、エストロゲンに似た働き
デセン酸は女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあり、エストロゲンの減少によりひき起される更年期障害の諸症状の緩和に有効であるとされています。
2-2.皮脂の調節
デセン酸は皮脂の分泌をコントロールする働きがあり、にきびや肌荒れの予防と改善に効果があります。
2-3.コレステロール値の低下、生活習慣病の予防
デセン酸は血中のコレステロール値を下げる働きがあり、高血圧や動脈硬化を予防し、脳卒中や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に効果があります。
2-4.血行を促進
血行を促進する作用があり、冷え症や肩こりの改善に働きます。
2-5.血糖値のコントロール
糖尿病は血糖値を下げる役割をするインスリンが不足し、血液中に糖が増え、血糖値が上昇したままの状態になりますが、デセン酸はインスリンに似た働きがあり、血糖値の上昇を抑える作用があるといわれています。
2-6.抗菌、抗炎症作用
デセン酸には抗菌、抗炎症作用が認められ、細菌による感染症の予防、口内炎の予防と改善に効果があります。
デセン酸は熱に強い性質があり、加熱処理されてもその効果は持続します。従って、ローヤルゼリーのどんなタイプにでも適応できるので、サプリメントで摂取してもデセン酸の効果については問題がありません。
生のローヤルゼリーの独特の酸っぱさはデセン酸によるものです。デセン酸の含有量が多くなると、酸っぱさも強くなります。このデセン酸の味が苦手な方は、乾燥タイプや調整タイプを選ぶとずっと摂取しやすくなります。
デセン酸が配合されている化粧品もあり、美肌効果が高くなります。デセン酸は体の内外両方に効果をもたらす成分です。
前述しましたが、ローヤルゼリーの品質はデセン酸の含有量が基準になります。
デセン酸の含有量が多いほど、高品質のローヤルゼリーとされています。
サプリメントの中には、デセン酸を合成したものを添加している商品もあり注意が必要です。
ローヤルゼリーを選ぶ時には成分表示でデセン酸の含有量と原料、製法をしっかりと確認するのを忘れないようにしましょう。
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