ローヤルゼリーは種類がいくつかあり、それぞれメリットとデメリットがあります。栄養面から考えれば、純生ローヤルゼリーが最も優れています。純生のローヤルゼリーの特徴についてご紹介しましょう。
ローヤルゼリーは羽化して日数も少ない働きバチが、摂取した花の蜜や花粉を消化、合成し、下咽頭腺、大顎腺から分泌したクリーム状の物質です。女王バチと女王バチの幼虫、孵化して三日目までの働きバチの幼虫の食べ物となります。
働きバチの幼虫は、厳密にはワーカーゼリーと呼ばれるものを食べますが、広義でワーカーゼリーもローヤルゼリーの一種とされています。働きバチは孵化後四日目以降、花粉やはちみつを食べますが、女王バチはローヤルゼリーだけを食べ続けます。
女王バチと働きバチは遺伝的には全く同じですが、成虫になると女王バチは働きバチの2〜3倍の大きさになり、寿命は30〜40倍も長くなります。そして毎日1500個以上の卵を生み続けます。女王バチと働きバチのこの差が遺伝的なものでなければ、その理由は女王バチが生涯食べ続けるローヤルゼリーにあるのではと考えられ、現在も研究がすすめられています。
純生ローヤルゼリーは、女王バチを育てるための特別な王台と呼ばれる巣房に働きバチによって貯蔵されます。クリーム色をして酸化しやすく、独特の酸味と舌を刺激する風味が特徴です。
このローヤルゼリーを採取し、加工せず、添加物も加えず、不純物をろ過しただけの自然に最も近いかたちで瓶詰めにしたものが純生ローヤルゼリーです。
3-1.純生のメリットは?
ローヤルゼリーには純生の他に乾燥、調製タイプがありますが、純生タイプの栄養価が一番高くなります。
純生ローヤルゼリーは鮮度が高い分、栄養がぎっしりと詰まり、特に特有成分であるデセン酸の含有量が多くなります。
デセン酸は自然界ではローヤルゼリーのみに含まれる成分で、女性ホルモンのエストロゲン様の働きがあり、更年期障害の症状緩和、皮脂の分泌のコントロール、血行促進、血糖値の調整などに効果的です。
生タイプのローヤルゼリーはこのデセン酸 が1.4%以上含まれています。
3-2.純生のデメリットは?
純生ローヤルゼリーは劣化が早く、鮮度を保つことが難しくなります。日ごとに品質が低下しますので冷蔵、または冷凍保存し、極力早く使い切るようにしなければなりません。
もうひとつのデメリットはその味です。生タイプはデセン酸の影響が強く、独特の酸味とピリッとした刺激があり、なかなか美味しく食べることは難しいといわれています。劣化が進むと独特の匂いも出てきます。
また非常に酸化しやすいので、金属製のスプーンや食器は使わないようにしなければなりません。
冷凍保存したものは、その日の分だけを解凍して使わなければならず、多少の手間がかかります。持ち運びにも適しません。
純生ローヤルゼリーはメーカーにより価格に幅があります。産地や品質、国産か輸入品かにより値段が違ってきますが、通販で販売されているものでは100gで3000円程度の商品が比較的多く出回っています。中には10000円を超える高額なものもあります。国産品では、品質の高いものになると5000円以上の値段がついていますが、安いものでは2000円程度で購入できます。
メーカーにより、お試しやキャンペーンとして割引価格を設定しているところもありますので、初めて試す場合は、そういったシステムを利用してみるといいでしょう。
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