自然界でローヤルゼリーにだけ含まれる特有成分にデセン酸という成分があります。
デセン酸は女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあることが認められ、更年期障害の諸症状の改善に有効であると注目されている成分です。
ローヤルゼリーに含有する10-ヒドロキシ-2-デセン酸(10HDA)、通称、デセン酸は脂質に属する脂肪酸の一種です。
デセン酸は女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあり、エストロゲンの不足から生じるさまざまな症状を緩和する作用があると考えられています。
女性ホルモンとは卵胞ホルモンのエストロゲンと、黄体ホルモンのプロゲステロンの二種類を指します。
2-1.女性の精神の安定に関与
エストロゲンは、妊娠、出産に深く関わり、排卵前には分泌量が最も多くなります。
この時期は卵胞期と呼ばれます。エストロゲンの分泌が多い時期は精神的にも安定しやすい時期です。
2-2.肌、髪の毛にも影響
エストロゲンの分泌は肌の状態とも関連しているので、分泌が多くなると肌の状態もよくなります。
エストロゲンは髪の毛にも影響を与えるため、出産後にエストロゲンが減少すると抜け毛が増えるという事態が起こります。
2-3.加齢により減少するエストロゲン
加齢と共に卵巣の機能が低下するにつれ、エストロゲンの分泌は減少していきます。
エストロゲンの分泌が少なくなると、視床下部から性腺刺激ホルモンが分泌され、エストロゲンの分泌を促します。
しかし加齢により卵巣機能が低下した状態であれば、どんなに刺激を受けてもエストロゲンが十分に分泌されません。
2-4.エストロゲン減少と更年期障害
エストロゲンの分泌が減少すると自律神経が乱れ、更年期障害の症状であるほてり、頭痛、肩こり、動悸、発汗などが起こります。
これらを改善するため医療機関では、エストロゲンを投薬により補充するホルモン補充療法と呼ばれる治療法も行われています。
前述したように、ローヤルゼリーの特有成分のデセン酸はエストロゲンに似た働きがあります。
従って、加齢により減少するエストロゲンをデセン酸によって補い、エストロゲン不足からくる更年期障害の諸症状の改善に効果を期待することができます。
3-1.デセン酸の働きとは?
ローヤルゼリーとデセン酸についてはまだ完全には解明されていない部分もあり、現在も研究が続けられています。
これまでの研究によると、デセン酸には皮脂の分泌量の調整作用による肌あれやにきびの改善、血中のコレステロール値の低下、血糖値の低下、高血圧の改善、癌の予防、抗菌作用などがあると報告されています。
3-2.デセン酸の含有量は?
ローヤルゼリーの品質はデセン酸の含有量により決定されます。
デセン酸の含有量の多いもの程、高品質なローヤルゼリーで、その効果も高く、価格も高額なものが多いです。
生のローヤルゼリーが持つ独特の酸味と刺激はデセン酸によるものです。
デセン酸の含有量については紛らわしい表示をしている商品もありますので注意が必要です。
一般社団法人、全国ローヤルゼリー公正取引協議会の審査では生ローヤルゼリーは1.4%、調整ローヤルゼリーは0.21%、乾燥ローヤルゼリーは3.85%以上のデセン酸が含まれていることが基準となっています。
ローヤルゼリー購入時には、デセン酸の含有量を必ず確かめることをおすすめします。
更年期障害の諸症状にお悩みの方、一度デセン酸を含むローヤルゼリーの摂取を考えてみてはいかがでしょうか。
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