国産のローヤルゼリーのうち、今回注目するのは北海道産のローヤルゼリー。
広大な自然の中で育まれた北海道産のローヤルゼリーについてご紹介します。
1-1.ハチが元気に過ごしやすい環境
通常ハチが活動するのは温かい季節なので、寒冷な気候の北海道ではあまり生産の効率が良くありません。
しかし北海道は自然が豊かで、広い面積を持っているのでミツバチにとって安全な環境であるといえます。
北海道のミツバチは、空気の汚染もほとんどない、キレイで広々とした環境で育ちます。
密集して育てられるよりミツバチが病気にかかるリスクが低く、全国的に見ても法定伝染病の発生が少ないのが特徴です。
1-2.早く採取した高品質なローヤルゼリーもある
通常のローヤルゼリー生産では、幼虫を人工王台に移して72時間経ってから採取するやり方が主流です。
その方が効率が良く、楽に大量のローヤルゼリーを収穫できるからです。
北海道では栄養価の高さや鮮度を重視し、48時間以内に採取する方法を採用している生産者もいます。
早く採取することで、より新鮮で高品質なローヤルゼリーが生まれているのです。
そもそも日本国内で消費されるローヤルゼリーのうち、国産ローヤルゼリーのシェアは1%ほどにすぎません。
さらに北海道産に限ると、国産ローヤルゼリーの1.5%程度しかなく、非常に貴重です。
また残念なことに、北海道では近年ハチミツの生産量の低下に伴い、ローヤルゼリーの収穫も減少しています。
北海道農政部生産振興局「北海道の養蜂をめぐる情勢」によると、平成17年はハチミツの生産量が約354トン、ローヤルゼリーの生産量が約322キロありました。
しかし、それから10年後の平成27年では、ハチミツの生産量は約288トン、ローヤルゼリーの生産量は45キロにまで減少しています。
養蜂業者の数は横ばいのままで、あまり変化してはいません。生産量低下の主な原因は自然環境の悪化ではないかと考えられます。
もともと貴重なものであった北海道産のローヤルゼリーは、年々貴重な存在になっているのです。
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