厚生労働省「平成26年度輸入食品監視統計」によれば、2014年度にタイから日本へ輸入されたローヤルゼリーは4t近くに達しています。
タイは日本にとって、中国と台湾に次ぐローヤルゼリー供給国なのです。
タイ産のローヤルゼリーは、どのような点で優れているのでしょうか? また安全性に問題はないのでしょうか?
1-1.値段が安い
タイ北部にあるチェンマイ県やチェンライ県周辺は年間を通して温暖で自然も豊かな地域で、養蜂が盛んです。
ここではミツバチが一年中活動できるので、日本よりも多くのローヤルゼリーが生産されています。
一方、日本では春や夏にしかミツバチが活動できず、タイほど効率よくローヤルゼリーを採取できません。
そのためタイ産ローヤルゼリーは、国産ローヤルゼリーに比べて非常に安い値段で入手できるのです。
1-2.鮮度が高い
タイと日本は飛行機で約6時間の距離にあり比較的早く輸送できるので、ローヤルゼリーの新鮮さを損ないません。
とくに生ローヤルゼリーはとても傷みやすいので、できるだけ輸送距離が短いほうがよいといえます。
1-3.デセン酸が多い
品質認定機関に認められた良質な養蜂場もあり、ローヤルゼリーの特有成分・デセン酸の高い含有量を誇っています。
タイ北部にはラムヤイという名産のフルーツの果樹園が多くあり、ラムヤイの花の豊富な栄養素を多く含んだ良質なローヤルゼリーが生産されています。
ラムヤイは日本語では竜眼と呼ばれ、ライチに似た実をつけます。
タイ北部には工場がないため、化学物質による汚染の心配は少ないといえます。
しかしミツバチの飼育環境や採取方法などは製造業者によってまちまちで、一概に評価することはできません。
農薬など化学物質を検出しないローヤルゼリーを輸出している、安全性が高い養蜂場もありますが、その逆に詳細を公開していないところもあります。
ローヤルゼリーを選ぶ際は、生産体制の詳細や生産地周辺の情報を公開しているかどうかを判断基準にしましょう。
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