ご存じの通り、ローヤルゼリーはミツバチの巣から採取されます。では蜂たちはどのようにローヤルゼリーを作っているのでしょうか?
この記事では、ローヤルゼリーがどうやって作られているのかご紹介します。
※メーカーがどのようにローヤルゼリーを採取しているかについてはこちらの記事で解説しています。
ローヤルゼリーを作るのはミツバチの中でも羽化後10日程度の若い働き蜂に限られます。
働き蜂たちは花粉を食べて消化器官で消化液と合わせて分解し、栄養素を合成してローヤルゼリーを作ります。
そして蜂の口の中に存在する大アゴ腺と下咽頭腺という器官からローヤルゼリーを分泌するのです。
現在の女王蜂が健在であれば、働き蜂たちは女王蜂や孵化後3日目までの幼虫に口移しで直接ローヤルゼリーを与えます。
しかし女王蜂が老いて新しい女王蜂を育てる必要性に駆られると、若いミツバチたちは王台と呼ばれる女王蜂専用のスペースにローヤルゼリーを流し込み始めます。
将来女王蜂になる幼虫はローヤルゼリーで満たされた王台の中で育成されるのです。
また女王蜂が急にいなくなってしまった場合、ミツバチたちは孵化後3日目までの幼虫がいる巣穴を選び、大急ぎで王台に作り替えます。
急ごしらえの王台にローヤルゼリーを流し込み、女王蜂候補として育てるのです。
生まれたばかりの幼虫にもローヤルゼリーを与えているのは、緊急事態への備えといえるでしょう。
ローヤルゼリーは若いミツバチが花粉を分解・合成して作っています。ミツバチが一度消化しているため、原料の花粉を食べるよりもローヤルゼリーを食べたほうが栄養を吸収しやすいのです。
女王蜂は生まれてから死ぬまでローヤルゼリーしか口にしません。ローヤルゼリーのおかげで、女王蜂は働き蜂にはない大きな体や生殖機能を得ることができるのです。
そのためローヤルゼリーは「女王蜂の特別食」ともいわれています。
女王蜂候補のために蓄えられたローヤルゼリーをこっそりいただいているわけですから、しっかり食べきって健康に役立てたいですね。
◆おすすめ記事◆