ビタミンEが添加されているローヤルゼリーが販売されています。ビタミンEそのものの効果と、ローヤルゼリーと一緒に摂取することによる相互作用についてまとめてみました。
元々、ローヤルゼリーに含まれるビタミンは水溶性のビタミンB群で、脂溶性のビタミンEは含まれていません。
ローヤルゼリーは生、乾燥、調製タイプがあり、調製ローヤルゼリーにビタミンEが添加されているものが市販されています。
1-1.ビタミンEの種類
ビタミンEは1920年代に、アメリカ人の学者により不妊に関する実験から発見されました。
ビタミンEはトコフェロールとトコトリエノールに大別され、それぞれα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)トコフェロールとトコトリエノールの8種類を合わせてビタミンEと呼んでいます。
食品の中に最も多く含まれているビタミンE はα-トコフェロールという種類です。
1-2.ビタミンEの働き
・強い抗酸化作用により、老化の原因となる活性酸素を除去します。
・善玉コレステロールを増やし、動脈硬化を予防します。
・毛細血管を広げ、血行不良を改善します。
・活性酸素による赤血球の減少を防止し、溶血性貧血を防止します。
・肌のしみやしわを防ぐ美肌効果があります。
・女性ホルモンの分泌を助け、更年期障害の予防と改善に働きます。
・男性ホルモンの分泌を助け、精力減退を改善し生殖機能を向上させます。
1-3.ビタミンEを多く含む食品
ビタミンEは植物油(ひまわり油、サフラワー油、米ぬか油、なたね油など)やナッツ類(アーモンド、ピーナッツ、ヘーゼルナッツなど)、魚介類(あゆ、にじます、うなぎ、はまちなど)小麦胚芽、マヨネーズ、卵、かぼちゃ、赤ピーマンなどに多く含まれています。
1-4.ビタミンEの不足と過剰症は?
ビタミンEの欠乏症はごくまれにしかないので、不足についてはあまり心配する必要はありません。長期にわたり不足した場合、溶血性貧血や神経症状が出ることがまれにあります。
ビタミンEの摂り過ぎについても心配することはほとんどなく、過剰症は報告がありません。脂溶性ビタミンは体内に蓄積されますが、ビタミンEは吸収される量が調整されるので、特に問題はないとされています。
1-5.ビタミンEの一日の摂取目安量
厚生労働省発表の日本人の食事摂取基準2015年版によると、ビタミンEの一日の摂取目安量は成人男性が6.5mg、成人女性が6.0mg、妊婦は6.5mg、授乳中の方は7.0mgが目安量になります。
ローヤルゼリーとビタミンEは相性がよく、うまく作用し合って働きます。
ビタミンEはビタミンCと一緒に摂ると抗酸化力を更に高めることができます。
しかしそのためにはビタミンB2の働きが必要となります。
ローヤルゼリーにはビタミンB2が含まれています。
従って相互作用を活用するためには、ローヤルゼリーとビタミンE、そしてビタミンCを一緒に摂るとよいでしょう。
ローヤルゼリーにビタミンCはほとんど含まれていないので、ビタミンCを含むブロッコリー、ケール、赤ピーマン、芽キャベツ、いちごなどを一緒に食べましょう。
調製ローヤルゼリーはローヤルゼリーそのものの含有量は少なくなりますが、ビタミンEが添加されているものは、ビタミンEの効果を同時に得ることが出来る利点があります。
生ローヤルゼリーに比べ価格も低めで、ローヤルゼリー独特の酸味もなく飲みやすくなっています。保存も簡単で、職場などへの持ち運びもできます。
ローヤルゼリーと一緒にビタミンEの効果を得たい方にはビタミンE入り調製ローヤルゼリーがおすすめです。
ビタミンCを含む食品を一緒に摂ることも忘れないようにしましょう。
◆おすすめ記事◆